1. 調整池の誕生
1 調整池の誕生
1997年4月14日、293枚の鋼板の連続落下によって、諫早湾奥は海から切り離され、調整池が誕生しました。潮受堤防は7kmで面積は2600ha。池というけれど、摩周湖(1922ha)より広いのです。潮受堤防には北部排水門(250m)と南部排水門(50m)があります。干拓農地の湛水被害を防ぐため、水位を平均海面-1mに維持することになっていて、排水門からは日常的に大量の水が排水されています。「開門」をめぐって争われているため、水門は閉じたままとの誤解もありますが、年間4億〜5億㌧+もの水が排水されているのです。漁民が求めている開門とは、海水導入のことです。