有明海奥部の栄養塩不足は依然深刻、大浦では7割がノリ網を撤去
漁民市民ネット作成の1月末直近の有明海奥部の栄養塩の資料が届きました。引き続き深刻な状況です。今日付けの朝日新聞には大浦では7割がノリ網を撤去したと報道されています。農水省は本気になって原因究明に取りかかるべきです。
1日も早い開門調査の実施で有明海の再生を
漁民市民ネット作成の1月末直近の有明海奥部の栄養塩の資料が届きました。引き続き深刻な状況です。今日付けの朝日新聞には大浦では7割がノリ網を撤去したと報道されています。農水省は本気になって原因究明に取りかかるべきです。
1月12日付けの有明海奥部の栄養塩の状況について、有明海漁民・市民ネットワークの矢嶋悟さんから資料が送られてきました。すでに有明海全域が最悪の状況になってきています。今日付けの有明新報には〝異例の事態〟と報道しています。農水省はこの事態を気象だけを原因のように報道していますが、本当の原因究明と再生へ向けた対策として、有明海に最も詳しい研究者の皆さんは、みんな諫早湾潮受堤防を開門し、潮流変化などを調査すべきだと主張されています。本来農水省が先頭に立って開門調査をやり、科学的な原因究明をやるべきです。
有明海漁民・市民ネットワークでまとめられた今年12月13〜14日の有明海奥部の栄養塩と赤潮の状況です。栄養塩が極度に低い状況が改善せず、昨年のような深刻な状況にならないか予断を許されない状況にあります。このように深刻な事態が今年も発生している最中、有明海にもっと詳しい研究者の皆さんが打開策として諫早湾潮受堤防の開門による潮流の復元を訴えられている最中、これを無視し100億円の基金策を漁協に根回しするようなことばかりに終始する農水省の姿勢に呆れ果てるばかりです。
今年9月1日に「引き裂かれた海」―長崎・国営諫早干拓事業の中で―が発刊されました。著者はNHKエグゼクティブ・ディレクターの吉崎健さん。長年諫干事業の取材を続けられた総集編のような内容で、専門用語もわかりやすく解説され、干拓事業の全貌を知ることができる素晴らしい書籍です。
昨日、熊本市内で開催された〝宝の海〟の再生を考えるシンポジウムで講演された、熊本県立大学の堤裕昭学長の講演録画です。今期の有明海のノリ養殖が異常な赤潮発生で、過去最悪の状況に陥りましたが、その赤潮発生のメカニズムを解明された貴重な講演会になりました。 以下のUーtube をご視聴ください。
有明海でのノリ養殖被害が深刻です。昨日、荒尾のノリ養殖漁師の方に話を聞いたところ、寒波による強風被害で1本8000円のグラスファイバーの支柱が大量に折れたり、ノリ網が切れたりで被害総額が3000万円にもなるという事態です。支柱と網被害は共済の対象外のため、漁協などを通して県や国への支援要請が働きかけられています。寒波到来以前は赤潮発生による色落ちで、2000年以降最悪の収穫落ち込みとなりましたが、この要因については、マスコミではほとんど取り上げられていません。 有明海漁民・市民ネットワークとして、有明海の
有明海漁民・市民ネットワークが潮受け堤防締め切り前後のノリの色落ちの実態をわかりやすく図示した資料が作成されました。
今月24日、有明海漁民・市民ネットワークと、よみがえれ!有明訴訟弁護団・原告団と共同で、佐賀県西南部の養殖ノリ不作問題 に関する要請書を農水省に提出しました。