よみがえれ有明海

1日も早い開門調査の実施で有明海の再生を

今年も有明海でタイラギ稚魚育たず

今年も有明海でタイラギ稚魚育たず

有明海漁民・市民ネットワークのFacebook向けに書かれた文章と図だそうです。ご紹介させていただきます。
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佐賀県有明水産振興センターが2024年のタイラギ生息調査の結果を11月18日に公表しました。
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00320433/3_20433_337085_up_70y7505l.pdf

昨年(2023年)は調査開始以来初めてタイラギの成貝・稚貝とも1個体も確認できないという衝撃的な結果でした。今年も成貝は確認できず、稚貝が55カ所中2カ所で合計3個体確認できただけという厳しい結果でした。もちろん問題は0個か1個かというわずかな個数の違いではなく、有明海奥部にタイラギがほとんどいないという状態が、長年続いていることです。この調査結果を受けて、タイラギ漁は13季連続の休漁となりました。
https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2024112618389

1月19日には、熊本県天草で育成されたタイラギの人工稚貝を佐賀県や福岡県の海域に移植する作業が行われました。しかし、こうした取り組みが「有明海再生事業」として全く成果を上げていないことが、今回の佐賀県の調査結果から分かります。

諫早湾干拓事業による潮流の変化などの影響で、毎年夏季の有明海奥部の海底が無酸素状態に陥っています。この問題を解決しない限り、タイラギをはじめとする有明海奥部の二枚貝の再生は極めて困難であると言えるでしょう。

 

https://www.ariakekai.jp/wp-content/uploads/2024/11/タイラギ2024.png