「諫早湾の開門問題について和解協議で科学的な議論を」諫早湾の開門をめぐる裁判で福岡高裁が提案した和解協議に関して、自然科学に携わる研究者を中心とした69名と1団体が連名で声明を発表
諫早湾の開門をめぐる裁判で福岡高裁が提案した和解協議に関して、自然科学に携わる研究者を中心とした69名と1団体が連名で、声明「諫早湾の開門問題について和解協議で科学的な議論を」を5月27日に発表しました。
この声明は4月28日に福岡高裁が「和解協議に関する考え方」を示したことを受けて、佐藤正典(元・鹿児島大学理工学域理学系教授)、髙橋徹(元・熊本保健科学大学保健科学部教授)、堤裕昭(熊本県立大学副学長、共通教育センター教授)の3名が呼びかけ人となって声明文を作成し、自然科学分野の研究者に賛同を呼びかけて取りまとめたものです。
声明では、福岡高裁の「和解協議に関する考え方」の内容を高く評価し、この問題に関する調査研究を行ってきた研究者の声も十分に聴取した和解協議が行われることを要望すると共に、諫早湾干拓事業と有明海の環境悪化の因果関係を検証するために、開門調査の実施に向けた和解が成立することへの期待を表明しています。
声明文と賛同者リストは5月27日付で農水省と福岡高裁に送付されました。